Re:VIEW Startarで絵文字を使う

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Re:VIEW Starterで同人誌の原稿を書こう

文字多めの同人誌の原稿を素テキストで書いてなんか良い感じにPDFにしてくれる仕組みを探していたところ、技術書典勢がRe:VIEW Starterを多く愛用しているっぽいので使ってみることにした。

Re:VIEWではごちゃっとする入れ子になったリストが簡単に使えるのが素敵。

絵文字が使えないのが辛い

絵文字大好き😊なので絵文字が使えないととても辛い。LaTeXが絵文字を扱えないのでRe:VIEWも絵文字を扱えないという事らしく、LaTeXのモジュールを追加して絵文字を扱える様にする。

https://review-knowledge-ja.readthedocs.io/ja/latest/latex/emoji.html

に書いてあるとおりにやれば出来るけど、LaTeX何もわからなかったので、調べた事を書いておく。

BXcoloremojiをインストール

LaTeXモジュールのインストールはhttps://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~koudai.sugimoto/を参考にした。

https://github.com/zr-tex8r/BXcoloremoji のreleaseから最新版をダウンロードしてカレントディレクトリに展開しておく

私はRe:VIEW StarterをDockerで使って居るのでDockerコンテナ内に入る。

docker run -i -t -v $(pwd):/work kauplan/review2.5 /bin/bash

↑を実行するとカレントディレクトリがコンテナ内の/workにマウントされてるはず。

LaTeXのモジュールがどこに入ってるか調べる

> kpsewhich amsmath.sty
/usr/share/texlive/texmf-dist/tex/latex/amsmath/amsmath.sty

すでにインストールされているパッケージのファイルがどこにあるか教えてもらう…という方法で調べるらしい。

BXcoloremojiをコピーする

cp -R /work/BXcoloremojの入ってるディレクトリ /usr/share/texlive/texmf-dist/tex/latex/

LaTeXが読み込むファイルの一覧の更新

mktexlsr

これで https://review-knowledge-ja.readthedocs.io/ja/latest/latex/emoji.htmlBXcoloremojiのインストールの部分ができた。

Re:VIEW Starter向けに編集しているリポジトリ内の設定

BXcoloremoji パッケージの利用宣言で sty/review-custom.sty にパッケージの利用宣言を追加と書かれているけどそのファイルは無いので `sty/review-base.sty' に追加した。

絵文字を使うための設定はRe:VIEW Starterの元の review-ext.rb には module ReVIEW~endはすでに存在するので module ReVIEW の内側の部分だけコピペした。 あとはreファイルに

@<emoji>{🌙}@<emoji>{⚫}@<emoji>{⚔}@<emoji>{🟩}@<emoji>{🍙}@<emoji>{💋}

とか書いておくと image

こういう感じで表示される。

Dockerfileで良い感じにする

↑の作業が完了している状態のコンテナを作る Dockerfileというファイル名のファイルをBXcoloremojiを展開したディレクトリに用意して 中身はこんな感じ

FROM kauplan/review2.5
COPY BXcoloremoji-0.15a /usr/share/texlive/texmf-dist/tex/latex/
RUN mktexlsr

あとは

docker build -t reviews .

とするとPDFを作る時のコンテナ名にreviewsを指定すると絵文字が使える状態になってる こういう感じで実行する

docker run --rm -v $PWD:/work -w /work reviews rake pdf